
自転車に乗ってたら、急にタイヤが回らなくなって困ったことありませんか?
- 走っていたら、急にタイヤの動きが悪くなった
- スポーク折れて、タイヤが曲がってるみたい
- ホイール曲がったから走れない
- もう買い替えるしかないのかな?
- ・・・というか、どうやって帰ればいいのだろうか
スポークが折れると自転車のタイヤが曲がってしまい、大惨事ですね。
そして、頭をよぎるのは
- どうやって帰ろうか
- ホイール曲がっちゃったら自転車買い替えしかないのかな。
そんな時は落ちついて。実は、さほど深刻ではなケースがほとんどです。
解決策はこちら
- スポークが数本折れてもならなんとかなります。走れなくなったときの対応をご紹介
- スポーク交換で新品同様に復活!約2千円~1万円以内で修理できます
タイヤが曲がったのがショックなのか、あせって新車を買う方も多いです。
スポークが折れてホイールが曲がったように見えても、安価に修理できることを本記事でお伝えします。
スポークが折れてホイール曲がったら自転車買い替え?

スポークが折れると自転車の見た目は非常に痛々しくなります。
- タイヤのホイールが曲がる
- タイヤとフレームが干渉して走れない
- これって再起不能?
と感じても無理もありません。
次の画像と動画は自宅にあるスポークの折れた通学用自転車です。
スポークは3本逝っちゃってます。

このように、タイヤはまっすぐ回りません。そして、うまく回らず止まったりします。
スポーク折れは軽症です
スポークが折れると、見た目は重症に見えます。自転車の構造に詳しくないとなおさらですよね。しかし、実は意外にも軽症なことが多いです。まずはそんなに心配しないでね。
結論:スポークの交換だけで新品のようによみがえります。
スポークの交換費用は2千円~1万円

今回のケースでは3本のスポークが折れていました。3本のスポークを交換いただき料金は2000円。
約10分の修理で自転車は新品のごとくよみがえりました。
修理された自転車
自転車の買い替えは事故したときだけ
自転車に乗っていてスポークが折れるのは珍しいことではありません。
折れる原因は腐食だったり、運悪く不良ロットを引いてしまった時だったりとか。
あるいは、駐輪時に風に吹かれて転倒してスポークが折れてしまうことがあります。
しかし、ホイール自体は倒れたくらいでは曲がりません。
本当に買い替えが必要なのは、事故して強い力でホイールが踏みつぶされてフレーム破損したときです。
なぜスポークが折れるとホイールが曲がるのか

さて、ここでホイールについてみてみましょう。
どのように丸さをたもっているのでしょうか。
スポークでテンションを張って円形を維持
自転車のタイヤをよく見ると、何本もの骨組み(スポーク)で支えられています。
このスポークは飾りでついているわけではありません。
タイヤの中心(ハブ)と外側(リム)にかけて何本も付いています。
そして、その1本1本がハブとリム通しをテンションを掛けて引っ張っているのです。
タイヤは常に路面からの衝撃とペダルからの駆動力にさらされています。
それでも安定して走らせるため、なん本ものスポークのテンションがタイヤを真円に保っています。
スポークが折れるとタイヤは円形を維持できなくなる
スポークは折れるときは折れます。
スポークは金属なので腐食やサビで弱って折れることがあるのです。
またタイヤは走行方向(縦方向)には強くても、横からの衝撃には弱い特性があります。
その為、駐輪場でドミノ倒しに合うと予期せずスポークが数本折れてしまうことがあります。
そして、スポークが折れてなくなるとテンションが一部無くなってしまうので均衡が破れてしまいホイールは綺麗な円形を保てなくなります。
スポーク折れの対処法

スポーク折れの対処は順を追えば簡単です。
1.スポークを応急処置してサイクルショップへ移動
スポークが折れを発見したら、まずは安全確保です。自転車とご自身を安全な場所へ移動しましょう。そこで作業開始です。作業は次の2つです。
- 折れたスポークの応急処置をする
- 自転車を引いてサイクルショップへ行く(距離がある場合は自走も可)
折れたスポークは邪魔にならないようにまとめる
道中、スポークが折れてしまったら、折れたスポークの応急処置をします。折れたスポークを折れてないスポークへ縛り付けるか、思い切って取ってしまうなどしましょう。
なぜなら、そのままだと危ないからです。また、スポークが飛び出ていると、それが原因で他のスポークやパーツに思わぬダメージを与えてしまうことがあります。
自転車を引いてサイクルショップへ(距離がある場合は自走も可)
応急処置が完了したら、自転車を引いてサイクルショップへ持っていきましょう。サイクルショップはスマホのナビ等で探せるので便利な世の中になりました。
しかし、もしかしたらサイクルショップが近くにない場所かもしれません。そんなときは、自転車で走ってOKです。
ただし、ダメージを受けている自転車です。次のことを気をつけましょう。
- 軽めのギアで漕ぐ
- スピードは出さない
- 自走できないなら、別案を考える
すべては、ダメージを受けた自転車のこと、完全コンディションではない自転車は利用者にとっても危ないこともある。それらを考慮した判断です。
どうしても走れないならヘルプの電話
どうしようもなくなったら、電話をして助けを呼びましょう。
- 近くのサイクルショップ・友人・知人・家族に電話する
- ロードサービスを頼む
電話で助けを呼ぶ
サイクルショップが近くにあったら、そこにダメもとで電話をかけてみましょう。迎えにきてくれるかどうかはわかりませんが、少なくとも地元の方なので何か解決案を提供してもらえるかもしれません。
そして、修理をお願いするなら、助けに迎えに着てくれる可能性は高いです。そうなると、スタート地点とかのサイクルショップは一度顔を出しておくと話が早いのでおすすめです。
もしくは、友人・知人・家族に電話です。ひとりで悩まず、電話で解決策をさぐりましょう。
ロードサービスを頼む
こちらは年間数千円の会費が必要になりますが、自転車のロードサービスを頼む方法があります。私も最近実際に申込みを行いました。
自転車に特化しているので、掛け金が安く利用しやすいのが特徴です。
申込みは意外とかんたんでした
【知らずに5万円を損する前に】1番おすすめの自転車ロードサービスはサイクルコール

前なんて、家にたどり着いたらスポーク折れたもん。
折れたのが、帰ってきてからで良かったよ。

わぁ、大変!遠征中だったら、大変だったね。
保険に入ってると、助けを呼べるから安心できるね。
ロードバイクなら輪行袋という手もある
ロードバイク限定ですが、輪行袋をつかう手もあることも知っておきましょう。自転車が、壊れてもバスや電車にはそのままではのせられません。専用の袋が必要で、それが輪行袋です。
輪行袋があると、自転車を袋のなかにしまうことができ手荷物として持って移動することができます。もちろん、電車やバスにも乗せることができます。
こちらは、輪行袋の他、ふくろへ入れるための金具類が付いたお得パックです。初めての方向きです。
輪行袋に自転車を入れるには、ちょっとコツが必要です。動画で予習をしておきましょう。
2.サイクルショップにてスポーク交換
サイクルショップで修理してもらうのが一番速く確実です。
スポーク交換は自転車のパンク修理ができる方であれば、その技術の応用でスポーク交換もできないことはありません。
しかし、問題はスポークとそれを固定するニップルというパーツがあるのですが、自転車によって多種多様であることです。
技術があっても、自転車に合ったスポークとニップルを必要数買いそろえる必要があります。
サイクルショップでは、ほぼ全てのサイズのスポークとニップルを常備しています。さすが自転車のプロショップですね。
スポーク1本あたり300円+技術料1,000円程度(時間は30分以内)
今回交換してもらったスポークですが、通学用自転車の普及版であったこともあり、1本あたり300円程度でした。(ロードバイクのような高級自転車のスポークだと、1本3000円もすることがあるので注意です。)
よって交換料は、
- 3本交換で900円。
- 技術料1,000円(店舗により差異あり)
合計税込みで2,000円ぐらいでした。
交換時間も30分と予想よりも速かったです。
仮にホイール交換でも1万円以内
仮にホイール毎交換でも、8,000円ぐらいと言われました。
おそらくですが、8,000円の内訳予想です。
- ホイール:4,000円
- スポーク:20本×100円(割引??)
- 技術料:2,000円
修理の方が自転車の買い替えより断然お得
自転車を買うほうが、どう考えても1万円よりも高いので、スポーク折れは自転車買い替えよりも修理をする方がお得です。
1万円の自転車にお目にかかったことはありますでしょうか。
確かに1万円台の激安ママチャリを見かけますが少し安全性に不安ですよね。
一般的なシティサイクルを店頭で見かけると2万円台ぐらいからではないでしょうか?
さらにしっかりしたクロスバイクや通学自転車等は3万円~7万円ぐらいするのではないでしょうか。
自分でスポーク修理するには

それでも、自分で修理したい欲求に駆られるのが自転車好きってもんです。ロードバイク乗りなどは、パンク修理はお手の物。
その技術を応用すれば、ママチャリのようなシティサイクルのパンク修理もできます。これができるとスポーク修理もすることができます。
実は、今回壊れた通学用自転車、前にもスポークが壊れてなおしたことがあります。
その時はスポーク2本程度だったのでホイールが歪むほどは壊れなかったです。
馴染みのサイクルショップに診てもらって必要部品を購入しイチかバチかやってみたところ見事に修理ができました。
次に修理に必要なものです。
タイヤレバー(3本あると作業が楽)
ガレージドットコム 全長295mm 樹脂ラバーグリップタイヤレバー 3本セット
おなじみのタイヤレバーです。3本あるとタイヤが外しやすくておすすめです。
スポークを交換する時は、タイヤとその中のチューブ迄とらないといけないので必需品となります。
今回は、シティサイクルなど、太いタイヤを交換するため、大きなタイヤレバーをご紹介しております。ロードバイク用のプラスティック製のコンパクトのものより、金属性のものが頑丈で扱いやすいと思います。ちなみに、こちらがロードバイク用です(タイヤレバー3本セット)。
以前、ママチャリのタイヤゴムを外した時にロードバイク用のタイヤレバーを使いましたが、折れそうになりハラハラしました。ママチャリのタイヤゴムを外すのは、上記のドライバータイプが丈夫でおすすめです。
楽にタイヤをはぎ取るには3本は必要でしょう。でも、取る要領はロードバイクと同じです。
タイヤレバーはタイヤ外しに使いますが、固いタイヤはに対応した便利なレバーもあります。記事にしてありますのでよろしければご覧ください。
スポークとニップル(太さは要確認)
SENQI自転車スチールスポーク80mm-290mm 銅キャップ付き 36本
スポークも交換する本数分だけ必要となります。
ニップルは銅キャップと書かれているものです。
スポークは自転車の車種や年式によって太さや長さが異なります。
しかし、掲載のスポークは80mmから290mmまでの40段階の長さに対応していておそらくどの自転車でも対応できます。しっかり自転車に合ったものを選ぶようにしましょう。
もっと軽いものを求めるならステンレス製もあります。サビにも強いのが特徴です。
SENQI自転車 ステンレススチール スポーク 170mm-297mm 銅キャップ付き 36本
サイズを間違いなく購入するには、スポークとニップルをサイクルショップに持って行って購入するのが一番確実です。
ただサイクルショップから修理代も込みでお願いして欲しいことが多いです。結局、部品だけ購入してもらっても修理できず泣きつかれることも大変です。
修理代込でショップにお願いすると交換のお互いの手間が省け安上がりなる事も多いです。
どうしても、自分の手で直したい!自分自身で測りたい。というかたには、スポークの長さや太さを調べて注文するならスポークゲージをひとつ持っておくのがおすすめです。評価の高いものをご紹介しました。



すごーい。プロみたい。

定規をだしたとき、スポークゲージだとなんかかっこいいと思っちゃう
ニップル回し
ニップル回し #10/#11/#12/#13/#14/#15用 クロモリ製 マルチタイプ コンパクト形状 ホイールリムレンチ ニップルレンチ
ニップル回しは次のような工具です。(スポークレンチとも言います)
これ1個#10~#15までの太さのニップルを回すことができるのが特徴です。
ロードバイク乗りであれば持っている方もいるかと思います。
一番評価の高いリップル回しを掲載しました。
ママチャリ用スタンド(あると便利)
~ ごめんなさい。現在調査中 ~
ロードバイクであれば、タイヤを本体から外して作業が基本です。
しかし、ママチャリとなるとタイヤを外すのは至難の業です。
そのため、タイヤがついたまま作業を行います。
そんな時便利なのが自転車のボトムブラケット(ペダルの下あたり)から支えるメンテナンススタンドです。
しかし、サイクルショップではあったのですが、どうもネット上からは見つかりません。
プロ中のプロが使うメンテナンススタンドからなのか一般では売られてないようです。
ママチャリのようなシティサイクルの重量は20キロを超えることもあります。
ここでは、通常のメンテナンススタンドをご紹介します。
通常のメンテナンススタンドではつぶれてしまうかもです。
よって、現時点では持ってない場合は自転車を横にするか、裏返しにして修理を行います。
プロ用のママチャリのメンテナンススタンドの情報がありましたら、また掲載いたします。

はやく、見つけてね!

うん、がんばるよ!
豆知識:自転車のことは、自転車屋へ聞こう

余談ですが、近所の自転車を取り扱い店に持って行ったとき、スポーク折れなのに、もう買い替えた方が安いと言われました。
購入元は、自転車専門店ではありませんでした。
クルマの販売や整備を行ってるところなんです。そこで、まさかの買うぐらいの費用がかかるととか言われました。
やはり、自転車のことのは自転車のプロに聞くべきですね。この後、サイクルショップに持ち込んだら安価でいとも簡単に修理されることになります。
クルマに詳しい ≠ 自転車に詳しい
を学びました。

自動車整備士が、自転車整備士よりえらいわけじゃないんだね!

お互い優劣があるわけではなく、
それぞれ、専門分野があるんだね。
まとめ:修理は安価にできるので買い替える前にショップと相談しよう

スポーク折れが起こると、ホイールが歪むことでタイヤが回らなくなります。それは、自転車が再起不能にも見えます。
しかし、スポーク交換は安価(1本当たり300円程度)です。サイクルショップで手早く修理してもらいましょう。
スポーク3本程度の修理であれば、技術料込みで2000円程度でした。一方、自転車を買い替えると2~3万円します。スポーク修理の方が安くて30分と速いので断然お得です。
ご自身でスポーク修理をしたい方は3つのアイテムがあるとできます。
もしもの時は助けが必要です。次の記事を読むと暗い山奥でスポーク折れを起こしても安心できます。

いきなりスポークが折れても慌てず対処できるようになっていただけるとうれしいです。
パンク修理もよく発生する自転車の故障のひとつです。次の記事で詳しく解説をしています。
【少しずるい便利なタイヤレバー(シュワルベ)の紹介】固いタイヤのはめ込みは2つのコツでスルッと入る
最後まで読んでいただきありがとうございました。