自転車のタイヤの空気の抜き方を知っていますか?
空気を抜くのは、空気を入れるのとは反対の動作です。
空気は入れられても、空気を抜く時はさてどうやるんだろう?と悩むことは意外と多いです。
そこで、今回は動画も交えて、できる限り空気の抜き方をわかりやすく解説します。
今日の記事を読めば、迷わず空気を抜けるようになります。
私のママチャリタイヤの空気の抜き方わからなかったもん!
<今日の記事を読んで分かること>
- バルブのタイプ別空気の抜き方(英式、仏式、米式)
- 空気を抜くときの注意点
- おすすめの空気入れ
<読んで役立つ読者>
- 自転車タイヤの空気の抜き方を知りたい方
- ロードバイクを買って、これから走るぞ~と思ってる方
<著者について>
- ロードバイク歴2年。
- 100キロ超ライド回数20回以上
- 合計ライド回数100回以上
- パンク回数5回以上(おかげでタイヤのパンクにも慌てず対応できるようになりました。)
- 1日の最長距離は214キロ。(疲れましたが何とか完走!)
さっそく空気の抜き方を見たい方はこちら
さっそく空気の入れ方を見たい方はこちら
それでは行ってみたいと思います。
バルブの形状別に、空気の抜き方を覚えよう
タイヤには適正な空気圧が存在します。規定以上の空気をいれると乗り心地が固くなり、タイヤに負担がかかるのでパンクしやすくなります。タイヤに空気を入れすぎたら空気を抜きましょう。
以下の表は自転車ごとの適正空気圧の目安です。
自転車の種類 | 空気圧 |
---|---|
クロスバイク | 3~7気圧 |
ロードバイク | 5~9気圧 |
マウンテンバイク | 0.5~4気圧 |
実際の適正値は、タイヤとホイールに許容範囲が書かれていまう。その低い方の空気圧の範囲になるようにしましょう。
自転車タイヤの空気の抜き方は、バルブの種類によって異なります。
バルブの違いを理解して正しい方法で空気を抜きましょう。
3種類あるタイヤのバルブの形状
空気の抜き方を説明する前にバルブの種類を説明します。
バルブには英式、仏式、米式の3種類あります。
英式バルブ(イングリッシュバルブ)
<キャップ有りの状態>
<キャップを取った状態>
英式バルブの形状は上記写真の通り口元が回せるのが特徴です。
別名、イングリッシュバルブ、ウッズバルブと言われたりもします。
空気入れは、洗濯ばさみのような器具でぐっとバルブをはさむタイプとなります。
自転車のバルブでは一番よく見かける形ですね。
英式に対応した空気入れです。
先端に洗濯ばさみのようなつかみが付いた昔ながらの空気入れです。
値段も千円ちょっとなので安価ね。
英式バルブは軽快車(ママチャリ)に採用
英式バルブは、軽快車と言われるママチャリや子供自転車などに採用されています。
軽快車は、通学・通勤・近所の友達の家までといった、ちょっとそこまでを乗っていけ用途に使われる自転車です。
英式バルブの特徴
<長所>
英式バルブのメリットは以下の通りです。
- 構造が簡単
- ホームセンターで手に入る
- タイヤチューブが安価
- 空気入れが一般的
- 虫ゴム(バルブ内の消耗部品)の交換が簡単
- 仏式よりは空気圧が持続する
<短所>
英式バルブのデメリットは以下の通りです。
- 仕組み上、空気圧が分からない
- 高い空気圧を要するタイヤは扱えない
- 虫ゴムが劣化して空気漏れが起きるので定期的に交換が必要
メンテナンスが簡単で、手軽に手に入るのがいいね。
仏式バルブ(フレンチバルブ)
<キャップ有りの状態>
<キャップを取った状態>
仏式バルブは上記の通り、英式に比べて細そりしているのが特徴です。
別名、フレンチバルブと言われたりもします。
普段軽快車(ママチャリ)に乗っている方には見慣れないかもしれん。
しかし、ロードバイクに乗り始めると、この仏式バルブの方が見慣れるようになります。
仏式はクロスバイク・ロードバイクに採用
仏式バルブは、クロスバイク・ロードバイクなどに多く利用されています。
軽い自転車や、速く移動するために作られた自転車に、多く搭載されています。
仏式バルブの特徴
<長所>
仏式バルブのメリットは次の通りです。
- チューブが比較的安価
- バルブが軽量
- 高い空気圧(6~9気圧程度)に対応することができる
- 空気圧がわかる
<短所>
仏式バルブのデメリットは次の通りです。
- 英式より空気が抜けやすいから、週に1度空気を入れる必要あり
- 仏式対応のゲージ付き空気入れ(フロアポンプ)が必要
- 仏式対応の空気入れは、英式のポンプよりも高い
毎週空気をいれるのが面倒だけど、
高い空気圧が必要なタイヤなら仕方ないね。
快適に乗るには、こまめに空気を入れた方がいいね。
適正な空気圧はパンクの予防にもなるからね。
3種類のバルブに対応しているのね!
スゴイ。
実際に、3種類のバルブ全部に空気入れられたよ。
ボディもメタリックでがっしりしているから気に入ってるんだ。
上記写真の通り、バルブ全種類に対応してるから便利!
- グレーの空気弁 — 英式・仏式用
- 黒の空気弁 — 米式用
11気圧まで入るからクリンチャータイヤなら余裕の性能。
本体はアルミ製でできていて、台座もどっしりと安定して入れやすいです。一回に入る量が多いのでポンピング数も少なくてすみます。(口コミより)
ハンドルも木製で高級感があります。2年保証もうれしいですね。
今後、ステップアップを考えているのであれば、こちらが良いでしょう。なぜなら15気圧まで入ります。先程紹介した11気圧までのでも大丈夫ですが、チューブラータイヤなど高圧で入れるようなタイヤになると大容量の方が断然楽です。
こちらは、1万円ちょっとする商品。先程のポンプの3倍くらいします。
とはいえ、空気圧により走りが変わります。それがわかってくると毎日のように空気を入れるようになるので、安定して楽に楽しく空気を入れられる方が後々良いでしょう。
米式バルブ(アメリカンバルブ)
<キャップ有りの状態>
<キャップを取った状態>
米式バルブは上記の通り、英式、仏式に比べて短くがっしりしています。
アメリカンバルブとも言われます。
実は、写真の通り、米式バルブは自転車だけでなく車やバイクに採用されているバルブなんです。(米式バルブの自転車を持ってないのでクルマの写真で代用しました。)
クルマに採用されているだけあって、空気が抜けづらく頑丈です。
悪路を走行をする自転車、例えばマウンテンバイクなどに採用されています。
マウンテンバイクに乗っている方には馴染みがありますが、そうではない方には目新しいバルブ形状ですね。車に乗っている方も意識して見ないので初めて知るバルブかもしれません。
今日を良い機会に、米式バルのことも覚えておきましょう。
米式はマウンテンバイクに採用
米式バルブは、高圧な空気圧が必要かつ、悪路を走るマウンテンバイクに採用されているバルブです。
米式バルブの特徴
<長所>
米式バルブのメリットは次の通りです。
- 高い空気圧が必要なタイヤに対応できる
- バルブが頑丈
- 頑丈なので空気は滅多に漏れない
- ガソリンスタンドでも空気を入れられる
- 英式→米式のアダプターがあれば一般の空気入れでも入れられる
※アダプターとは英式空気弁の上に米式の弁を重ねてセットすることで、英式ポンプでも空気を入れられる器具です。
<短所>
米式バルブのデメリットは次の通りです。
- がっしり故に重量が重くなる
- 米式対応の空気入れ、もしくはアダプターが必要
- 一般店舗になくサイクルショップで注文が必要
空気が漏れないなら、ロードバイクも米式で良いと思うのですけど・・・
米式は重くなっちゃうから、ロードバイクには不向きなんだ。
マウンテンバイクは悪路のダウンヒルなどあるから、重さも大きなハンディにはならないんだよ。
空気を入れる時は、タイヤに合ったポンプを使いましょう
米式対応の空気入れなら、クルマやバイクのタイヤの空気を入れられます。
しかし、大きなタイヤ内はとても高圧。
無理に空気を入れるとポンプが発熱し壊れる原因となるので注意しましょう。
以下のように危うく、ポンプを壊してしまうところでした。
クルマのタイヤに空気を入れるには、エアコンプレッサーがおすすめです。
動画と文章で空気の抜き方を解説
ここからは、動画を交えて空気の入れ方、そして抜き方を解説していきます。
英式バルブの空気の抜き方・入れ方
英式バルブの空気の抜き方(動画)
空気の抜き方の手順は以下の通りです。
- キャップを取る
- バルブを緩める(空気がしゅ~と抜けるまで)
この上記の2つの手順で空気を抜くことができます。
バルブを右へ回す程、速く空気が抜けます。
調節しながら回すと、静かにゆっくりと空気を抜くことができます。
英式バルブで、空気を抜くときの注意点
バルブを少しだけ回しても空気が抜けないことがあります。
しかし、バルブは中途半端に回した状態にしないようにしましょう。
高い空気圧がバルブにかかったままにすると、バルブ自体が吹き飛んでしまうことがあるからです。(経験者です)
必ず、緩めてしっかり空気を抜く、もしくは、しっかり締めて空気が抜けないようにしましょう。
英式バルブの空気の入れ方(動画)
空気の入れ方も至ってシンプルです。
手順は次の通りです。
- バルブを締めなおす
- 空気入れで空気を入れる(タイヤが固くなるまで)
- キャップをはめる
適正な空気圧は3~6気圧程度です。しかし、英式バルブの構造上、正確な空気圧を計ることができません。
適度な硬さになるまでタイヤを膨らませましょう。(硬くなるくらいです。)
空気を入れたら、実際に走ってみて心地よいタイヤの硬さをみつけましょう。
仏式バルブの空気の抜き方・入れ方
今度は仏式バルブの空気の抜き方・入れ方です。通常のシティサイクル(ママチャリ)はほとんど英式なのであまり馴染みがないかもしれません。
とはいえ、クロスバイクやロードバイクを始めると必ず取り扱うバルブなのでこの機会に動画だけでもサクッと見ておきましょう。
仏式バルブの空気の抜き方(動画)
空気の抜き方の手順は以下の通りです。
- キャップを取る
- バルブをゆるめる
- てっぺんを押すと空気が抜ける
英式バルブと比べるとひと手間多いのが特徴です。
バルブを緩めただけでは空気は抜けないんですね。
バルブのてっぺんを押すと空気が抜けるのが英式との違いです。
バルブのてっぺんを押すと「バシュ」と空気が勢いよく抜けます。
最初はびっくりするかもしれません。ロードバイクに慣れるてくると、空気を抜いて入れるという動作は日常の一部になることでしょう。
仏式バルブの空気の入れ方(動画)
今度は空気を入れる時の手順です。空気の入れ方も至ってシンプルです。
手順は以下の通り
- バルブはゆるめたまま
- 空気入れをセットして空気を入れる(適正な空気圧まで)
- バルブを締める
- キャップをはめる
だいたい7気圧くらいまで空気を入れましょう。
ロードバイクのベテランの方は、道の状態によって空気圧を微妙に変えるようです。
すごい小さな微調整だけど、走り心地に影響するんだね。
仏式バルブで、空気を入れるときの注意点
英式と仏式はバルブの開閉手順が違うから注意しましょう。理由は以下の通りです。
- 英式バルブ ・・・ バルブを閉めた状態で空気を入れる
- 仏式バルブ ・・・ バルブを開けた状態で空気を入れる
ロードバイクに良く乗るようになってからは、気にしてませんでした。しかし、久しぶりにママチャリの空気を入れようとした時、うまく空気を入れられませんでした。
バルブを締めて入れる・バルブを緩めて入れる。
確かに紛らわしいね。
米式バルブの空気の入れ方・抜き方
米式バルブは、自動車についているバルブと同じです。身近といえば身近ですが、私は気にもしてなかったのである意味新鮮です。
自転車ではマウンテンバイクなどに米式を多く採用しています。仏式と同じく高圧まで空気を入れられしかも空気漏れが少ないのが特徴です。(自動車の空気を毎週入れてないですよね?)
ただ、がっしりとしてる分重くなっちゃうのがデメリットですね。
米式バルブの空気の抜き方
バルブ中央部分に金属の突起が見えると思います。
この突起を押し込むと空気が抜けます。
上手く押せない場合は、ドライバーの先など、先のとがった金属で押し込んであげれば空気は抜けるでしょう。
如何せん、米式の自転車タイヤがなく、クルマのタイヤでやってみて大変なことになるのも困ったものなのでやってません。
なんとか、MTBのタイヤに触ってみたいものです。
今後情報をアップしていきます。
動画ではなく、イメージ画で見つけましたので、抜き方をごらんください。
このように、先の細い金属で押し付けると空気が抜けます。
【悲報】チューブだけで空気を入れると後悔する
はい、わたくし後悔する実験をしてしまいました。チューブだけで限界まで空気を入れたらどうなるかやってみたのです。
結論、チューブは破裂し使い物にならなくなるからやっちゃだめです。
チューブだけで空気を入れたら簡単に破裂する
やった結果は以下の通りです。タイヤ以上に大きくなり破裂してしまいました。
タイヤに空気が高圧で入るのは、外側のタイヤゴムが中のチューブをしっかりサポートするからです。そして、外側のタイヤの膨張の限界が空気を入れる力を超えられないので7気圧という高い空気圧をいれることができます。
ところがチューブだけにすると、外側からの圧力がないので、空気を入れてても固くならずどれだけでも入れられます。ですがいずれ、チューブの限界がきて「パン」といきなり破裂となりました。
1.5気圧からメーターは全然上がらなくて、
気づいたときには破裂しちゃった
勉強になったね。今後はチューブだけで空気を入れないことね!
耐久性の高いタイヤチューブを紹介
今回パンクさせてしまったチューブはこちらです。実際に使用しているものです。
パンクさせてしまったのは、私の使い方が間違っていただけ。
プチル素材のチューブで耐久性が高く、価格も安いので長い距離を長時間走るロングライド向きなチューブです。丈夫な分、相対的に重くなりがちなのが弱点です。このタイヤは220グラムします。
一方、もっと軽く乗りごこちを求めるのであればラッテクスチューブです。非常に軽く72グラムと先のチューブの3分の1です。タイムを競うレースやヒルクライムで速く登る方に向いているチューブです。薄く軽くなったぶん、価格は上がります。
もうひとつ、すごいチューブ見つけました。プチル製なのに52グラムという驚異の軽さのチューブです。さすがブリジストン。タイヤメーカーだけのことはあってチューブについても強みがあります。ラテックス製よりも耐久力が高いので、ロングライドもより軽く走れるチューブです。
上記3品は700Cの23~25Cという一般的なロードバイクにフィットします。
全部高さが40~48mmです。
ディープホイールの方はもっと長い方(60mmとか)がよいのでサイズ注意してね。
まとめ:バルブを問わず、空気の入れ方・抜き方は簡単
今日は、英式バルブ、仏式バルブでの空気の抜き方、入れ方を動画を交えて解説しました。
英式バルブの空気の抜き方
- キャップを取る
- バルブを緩める(空気がしゅ~と抜けるまで)
英式バルブの空気の入れ方
- バルブを締めなおす
- 空気入れで空気を入れる(タイヤが固くなるまで)
- キャップをはめる
仏式バルブの空気の抜き方
- キャップを取る
- バルブをゆるめる
- てっぺんを押すと空気が抜ける
仏式バルブの空気の入れ方
- バルブはゆるめたまま
- 空気入れをセットして空気を入れる(適正な空気圧まで)
- バルブを締める
- キャップをはめる
仏式バルブの方が、若干、空気を入れるのが面倒かもしれません。
ロードバイクのように毎週空気を入れたり出したり、タイヤ交換をしたりする時に空気をぬくこともあります。
本日の記事を参考に、スムーズに自転車のタイヤに空気を入れたり出したりできるようになってもらえると嬉しいです。
英式・仏式・米式の全部に対応した空気入れはこちら
【もっと楽しく】毎日、楽に空気を入れたい方はこちら
初めて路上でパンクしたときは、とても慌てました。