ロードバイクの知識

【嘘のようで本当】自転車の右側通行が多いのは、学校で「歩道の右側を走ろう」と習っているから

【えっ、本当に!?】自転車の右側通行が多いのは、学校で「歩道の右側を走ろう」と習っているから
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いしやん
いしやん

みなさん、
今まさにロードバイクで道路を走っているとします。
そこで、反対車線の歩道で自転車が走っているのを見たらどう思いますか?

ロードバイクに乗られている方の多くは、
歩道走るのは、おかしいよね。車道の左側が普通だよね!」
と答えるでしょう。

一方、ママチャリに乗っている方々や子どもたちは、どう思ってるんでしょうか?

右側通行だよ!
どっちでもいいじゃないの?

と反論されるかもしれません。

車は左、人は右」は小学生でも習って知っています。
廊下も右側を歩こうは耳にタコができるくらい聞いてます。

日本人はルールには厳しいく、決められたことは守る民族です。

しかし、ことに自転車に関しては車道を走ったり、歩道を走ったり。
なんで自転車に関しては、こうもも中途半端なんでしょうか?

これにはきっと何か理由がある!

その疑問から、「車は左、人は右」が浸透しているのに、何故、自転車に関してはあやふやなのかについて調べていくと、日本独特のややこしい事情が浮かび上がってきました。

今日の記事を読むと、日本の自転車に対する交通ルールの不思議部分を知ることができ、何故、右側走行をする人が多いのかを知ることができます。

結論は、以下が原因のようです。

  • 第1原因:小学校で「自転車は歩道を右側通行」と教えている
  • 第2原因:中学校で「自転車は車道の左端を走る」と教え直していない
よみ
よみ

なんで、最初から車道の左端を走ると教えないの?
これだと、みんな自転車は右側走るよ!

いしやん
いしやん

でしょ?でもね。
日本の法律を守ると、不思議とこんな教え方になるんだよ

この不可解な現象は次の章以下で紐解いていきます。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

日本では、自転車は歩行者の仲間の認識

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自転車は、歩行者の一部でしょうか、自動車の一部でしょうか?

このように聞くと、「自転車は軽車両だから、自動車の仲間!」

という、意見と「自転車は歩行者の便利アイテム。だから歩行者の仲間!」という2つの意見に別れます。

正しくは、自転車は確かに軽車両なので自動車の仲間になります。
しかし、日本の法律を見ていくと、そうも簡単に割り切れそうもありません。

自転車の取り扱いは道路交通法上、とても微妙

道路交通法の第17条にはしっかりと自転車は「車道走る」と明記されてます。

しかし、第63条の4に例外的に歩道も通って良しとなってます。

この、例外が極めて広いのが曲者です。

どういうわけか、歩道で自転車は共存できており、歩行者の一部かのように扱われています。

例外事項がいっぱいの自転車安全利用五則

警視庁が定めた「自転車安全利用五則」というものがあります。道路交通法をベースに書かれています。

自転車はを運転する人は「この5個を守れば大丈夫よ」とまとめられており、自転車利用に関する守るべき交通ルールとなっています。

自転車安全利用五原則は次のようになっています。

1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4.全ルールを守る
5.子どもはヘルメットを着用

自転車安全利用五原則(警視庁より)

左側通行、右側通行の議論はこの5則のうち1,2,3則を紐解かないといけません

では、さっそく紐解いていきましょう。

自転車は、車道を走る時は左側通行を厳守する

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自転車安全利用五則の2番目に書かれています。
本当はこれを1番目にしてほしいぐらいの最重要ルールです。

自転車が車道の右を走るのは、車やバイクが右側通行するのと同じです。
逆走はとても危険!グーパンチものです。

自転車は、例外的に歩道を走る時は、どちらの方向に進んでも良い

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自転車安全利用五則の1番目では、「自転車は車道を走行するが原則。歩道は例外的に走行可」と定められています。

この歩道の例外が、めちゃくちゃ範囲が広いのです。

例外1:「普通自転車交通許可」の標識があるところ

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上記のような「普通自転車交通許可」は1度は見たことがある標識だと思います。
この標識があるところでは自転車も走って良いのです。

例外2:13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、体が不自由な人

子ども・高齢者・体が不自由な人も歩道で例外的に自転車に乗ることができることもわかります。
しかし、13歳未満の子どもというところが一番問題になってきます。(何故かは後で書きます。)

例外3:道路工事等で通れない時など、あぶない時、やむを得ない時

道路工事等通れない時は、やむを得ないですもんね。これもわかります。

学校では「自転車も右側通行で歩道を走ろう」と教育

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一番問題と思われる部分です。

小学生は、先ほどの例外事項「13未満の人は自転車で歩道を走っても良い」をから自転車人生がスタートします。

教わるのは、恐らく小学生1年生くらいからでしょう。

正しく教えると

自転車は車道を左側通行が基本だよ。でも、まだ13歳未満だから、例外的に歩道をどっち向きでも走っていいよ。」

と言ったところで、教わる子どもはチンプンカンプンでしょう。

教えた先生も、生徒が「車道を走るのが基本なんだ」と考え、自転車でガンガン車道を走られても困ってしまいます

そして、何よりも事故にあったら大変です。

情報はシンプルな程良いと言います。

そこで、学校では、
自転車も歩行者と同じように、歩道を右側通行しましょう!
と教えているようです。

そして、中学生になったタイミングで、
今までは例外扱いだったんだよ!これからは車道の左側走ってね!
と教えてくれればいいのですが、訂正する教育は無いようです

何故かはわかりません。ですが、これが右側通行の人が多い原因と推測できます。

実際に子どもに聞いても「歩道を右側」という答え

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うそだぁ~と思って、小学生、中学生の子ども(うちの子です。)にも聞いてみました。

そしたら、平然と以下の回答を返してきました。

  • 「自転車は、歩道右側だよ」(小学生の子)
  • 「自転車は右かな。中学になっても特に何も教えられてないよ」(中学生の子)

30年前を振り返っても自転車の歩道走行は普通

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私が、まだ小学生だったころから振り返ってみても以下の通りでした。

  • 小学生・・・歩道を走ってたな。
  • 中学生・・・歩道を走ってたな。
  • 高校生・・・車道や歩道を走ってたな。(この頃、車道左側をなんとなく知りだした)

みなさんは、どのように習ってましたか?

アメリカなど諸外国では、小さな子どもの頃からしっかりと自転車は車道を走ると教育をしています。

こんなに違うの?日本と違う海外の自転車に対する交通教育。

【混乱のもと】歩道を走る時は車道側を走ること

自転車安全利用五則の3番目のルールになります。

自転車は歩行者を脅かしてはいけません。
その為、歩道を走る時は車道に近い方を走りましょうとなっています。

具体的には次の通りとなります。

  • 左側車線の歩道の時・・・自転車は右側よりを走る。
  • 右側車線の歩道の時・・・自転車は左側よりを走る。
よみ
よみ

正論だけど、みんな知ってるの?

いしやん
いしやん

あまり、知らないと思う。
結局歩行者に合わせるから、
自転車は右側通行になっちゃうね。

まとめ:小学校の時、教わったことがそのまま継続

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13歳未満のうちは歩道を自転車で走って良いことから、小学生のうちは自転車も歩行者と同じように歩道を右側通行で走れるように教わりました。

しかし、中学の13歳以上になっても、歩道は走れないという教育がされないことが、大人になってなんとなく、自転車は右側 → 車道を右側となってしまった可能性が非常に高いです。

次のようなストーリーですね。

なぜ、自転車の右側通行が多いのか
  • 車道を走ると決められているが、13歳未満は例外的に歩道も走れる
  • 車道を走る時は、左側通行は鉄則ルール(車道の右側通行は車の逆走と同じくらい危険)
  • しかし小学校では自転車は歩道を右側通行と教えている
  • 中学生になっても正式ルールを教えてくれるタイミングがないので、子どもの頃のルールのまま歩道を右側通行で走っている。

ロードバイクに乗ると交通ルールの意識が高くなり、かたくなに「車道左側」とおっしゃる方が多くなります。

しかし、右側を走っている方には、右側を走る理由があると考えるて突き詰いうことを発見しました。

以下の記事は逆のこと言ってます。まだまだ、修行が足りないかな。 

【歩道は自転車の天敵が潜む】ルールを守って車道を走るのが一番良さそう

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